米シリコンバレーのスタートアップ企業であるAliveCorとAppleの間の裁判が、Appleの成功に終わりました。アメリカの企業がApple Watch用の心臓モニタリングアプリ市場における独占的な立場を濫用していると非難された訴訟は、連邦裁判所によって却下されました。
カリフォルニア州オークランドのジェフリー・ホワイト判事によるこの決定は、機密保持のため一時的に封印されています。
AliveCorは、不正競争の主張を却下するという裁判所の決定に深い失望と強い反対の意を表明し、控訴する意向を示しました。一方、Appleはこの訴訟がApple Watchの開発に脅威を与えたと述べています。消費者や開発者が依存しているApple Watchの発展に対するリスクが存在したとしています。同社は今回の判決が公平な競争の原則に違反していないことを強調しています。
AliveCorは、当初AppleがApple Watch向けの心臓モニタリング技術の共同開発に興味を示していたが、後にAliveCorのアイデアを模倣し、心臓分析市場を支配するためのキャンペーンを展開したと主張しています。訴訟はまた、Appleがウォッチの心臓アルゴリズムを「更新」し、他の企業が不整脈を検出し、競争力のあるアプリを提供することを阻止していると非難しています。
AliveCorは、Apple Watch向けに心電図（EKG）を記録することができるKardiaBandという腕時計のバンドを開発しました。このカリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置く企業は、Apple WatchでのEKGの読み取りを分析するためのKardiaアプリや、AIに基づいた心拍数分析のためのSmartRhythmアプリも開発しました。
なお、AppleはAliveCorによる特許侵害の申し立てに直面しており、別の法的手続きの対象となっています。
【出典】: ETTelecom